大正蜜恋政略結婚【元号旦那様シリーズ大正編】
敏正さんは甘いものよりお酒が好きだ。
私は彼のためにお酒も購入してこようと思いついた。
春江さんと昼食を済ませてから電車に乗り、丸の内を目指す。
最初に訪れたのは、三谷商店のビルヂングの建築現場。
聞いていた通り外観はほぼできあがっていた。
四階建て鉄筋コンクリート造りという西洋風のそれは、津田家の本邸のように立派で存在感がある。
「素晴らしいわ」
それしか出てこない。
これほどの建物を三谷家だけで建てられたわけがなく、津田紡績には頭が上がらない。
しばらく観察していると、内装工事をしているらしき職人がせわしなく出入りしているのが目に入る。
「頑張らなければ」
私になにができるわけではないけれど、せっかく敏正さんに手を貸してもらえたのだ。
津田紡績の、そして敏正さんの実績になるよう、三谷商店を発展させなければ。
私は彼のためにお酒も購入してこようと思いついた。
春江さんと昼食を済ませてから電車に乗り、丸の内を目指す。
最初に訪れたのは、三谷商店のビルヂングの建築現場。
聞いていた通り外観はほぼできあがっていた。
四階建て鉄筋コンクリート造りという西洋風のそれは、津田家の本邸のように立派で存在感がある。
「素晴らしいわ」
それしか出てこない。
これほどの建物を三谷家だけで建てられたわけがなく、津田紡績には頭が上がらない。
しばらく観察していると、内装工事をしているらしき職人がせわしなく出入りしているのが目に入る。
「頑張らなければ」
私になにができるわけではないけれど、せっかく敏正さんに手を貸してもらえたのだ。
津田紡績の、そして敏正さんの実績になるよう、三谷商店を発展させなければ。