Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
「ごめん。やっぱ、ちゃんと聞くからもう一回教えてください。」

シュンとしてストンと俺の前に座った。
なかなかしおらしい…

「ほんとだな?逃げねー?」

「はい。」

「じゃあ…この問題解いてみ。」

「うん。」

俺はほかほかココアを飲みながら問題集を指差し、華菜を見た。

今日は髪おろしてんなと思う。
華菜は学校じゃおろしてて、家で家事するときだけ後ろで無造作にひっつめてることが多い。
まぁ…今日は家事どころじゃないもんな。

「テスト中は俺がご飯を作る。」

とこの間西口先生が言っていた。
まあ先生も部活ないから早く帰ってくるもんな。

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