Dear boy,Dear girl～ワケあり男子と秘密の同居生活～

◇

テストは苦手な英語も奥村くんにちょっと教えてもらったとこが出て、1学期よりはまだいい成績がとれた。

テストが終わるとまた奥村くんは毎日遅くまで部活。

朝は早くから起きてランニングしてるし…
夜も帰ってから時々庭でシュート練習したりしてる。

わたしとの関係は…何もなかったかのように…うやむやになってしまった…

必要な会話はするし、相変わらず一緒に夜ご飯の片付けをしてくれる。

けど、上辺だけの会話しかしてない…
きっとこれなら、学校でクラスの友達とするような会話…。

出会った頃にわたしの心の奥をあったかくしてくれた…奥村くんとの時間は今はない…

それでも奥村くんの一挙一動がすべて輝いて見えて仕方ない。

となりでわたしが洗ったものをふいてくれるときの手の動きとか…
お風呂からでたときのちょっと濡れた髪とか…
オフの日に庭でシュートをひたすら練習してる時の姿とか…

そんなのを見ると、心の奥の底のほうがきゅんってなる。

これが恋ってヤツなのだ。