Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
はじめて…知った。こんな感覚…。

隆哉のときは…こんなふうに思ったことはない。

ずっと一緒に練習してて…
気づいたら周りからしたてあげられていたというか…
つきあうことになってたというか…

「おまえらつきあってんだろ?」

って誰かが言ったときに隆哉が

「そうだよ。」

って答えてて。わたしもそうなんだ?って思ってた。
そんなかんじ…。

別れたときは、もうバスケをみるのも嫌になってたわたしが、隆哉に言った。

「もうバスケと向き合えない。別れてください。ひとりにしてください。」って…。

隆哉は

「華菜がそういうなら…わかったよ。」

って…。

けど、

「いつでも戻ってきてよ。待ってるから。」

とも言われた。


けど、わたしは恋っていうものをしたことがなかったのだ。

隆哉に対する感情は恋じゃない。
それが今ならわかる。

奥村くんへのこの想いこそが…『恋』…なのに…。


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