Dear boy,Dear girl～ワケあり男子と秘密の同居生活～

双子の優と慧(さとる)は普段は保育園に行ってるみたいだったけど、今日はわたしがいるからちょっとでかけようと深雪先生が言い出し、公園に行くことになった。

生まれて６ヶ月の女の子千聖(ちさと)ちゃんは荻野先生とソックリの美人ちゃんで、将来モテモテ女子になること間違いなしだ。
まだ、やっと寝返りが打てるようになったとこらしく、リビングの床でひたすら寝返りばっかりしては嬉しそうに足をばたつかせている。

わたしも朝ご飯の片付けとか、洗濯干したりとか手伝って、9時ごろ、ようやく出かける準備が整った。

「さ、公園行こう。」

公園は11月にしてはあったかくて、優と慧はちょこまかちょこまかとよく動くので必死で付いてく。

「華菜ぁーまてー！」

1人を追いかけるともう1人が追いかけてくる。

「あーあ。つかまった。」

慧に捕まって降参のポーズを取ると慧は得意げにふんぞりかえった。
そしたらまた優があとからやってきてわたしの足をガシッと捕まえる。

「ぼくもつかまえたあ！」

「うわー。もうむりだぁー。」

そこに倒れ込むフリしたら2人とも嬉しそう。