Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
「けど…華菜は…失いたくない…」

奥村くんは顔を上げるとやっと…わたしを見た。

「俺は…華菜を女として…好き…なんだ。」

え?
わたしを…好き?
好きって言ったの?

わたしを見つめる瞳は…澄んでて…深くて…綺麗で…
あー嘘じゃないんだ…
って思った。

「なあ…こんな俺でもいい?なかなか華菜を女として受け入れられないようなヤツだけど…こんなヤツと…やってく自信ある?」

そんなの…
そんなの…

わたしの瞳から涙が一筋流れた。

それは…奥村くんの境遇と…
それでもわたしを好きになってくれたことと…そしてこれからの2人のスタートと…
そんなのが…全部…なんだかわからないけど…嬉しくって…
わたしは…

「うん。」

と笑ってうなづいた。

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