Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
「華菜。好きだ。」

最後にそういうと直登はわたしをギュッとハグしてから体を離した。

「直登…わたしも…好き。」

わたしがそういうと直登は満面の笑みで笑ってわたしの手を取るとギュッて恋人つなぎをしてわたしたちは公園から歩きはじめた。

「大丈夫なの?」

一番の心配事。
こんなにいっぱいしてから言うのもなんだけど、やっぱり無理してないのか気になる。

「うん。そうみたい。全然。問題なかった。」

こっちを見て、にって笑った直登の顔を見るとウソ言ってるふうには見えなくて、ちょっと胸をなでおろした。

「正直に言うとさ。ヘーキなのが怖かったくらい。なんでこの間あんなに怖かったのに今大丈夫なんだろって。」

ちょっと考えてるのか、直登は空のほうを見た。

「ただ、ひとつ言えんのは、華菜に母親のことうち開けたことで心が軽くなった。それでかな?」

そしてまた顔をわたしに向けてにって笑った。

「ってことで…荻野先生にはどう言う?」

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