Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
知らないうちに華菜は家の中に入ってスポドリをとってきてくれたらしく、座って休憩してたら乾いたタオルがふゎさっと頭からかけられ、冷たいスポドリをわたされた。

「はい。おつかれ。」

「さんきゅ。」

それで俺の横に腰をおろす。

と同時くらいに、華菜の唇にチュッとキスをした。

「直登。お父さんいるよ。」

ちょっとほほをそめる華菜がかわいい

「大丈夫だよ。こんくらい。きっともう寝てるって。」

不思議だった。
あれほど頭が拒否してたのに、いざ好きだと自分の頭ん中で認めてしまうと、華菜がかわいくて仕方なくなった。

華菜に自分のコンプレックスだった母親の話を全部ぶちまけたからってのもあるかもしれない…
母親の話をしたのは華菜がはじめてだった。
他のやつには男にだってしたことない。

俺の中でのそれは汚点みたいなもんで…

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