Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
そんな母親を持ったことで俺は女を愛せないという心の闇を抱えて生きることになる。

日本に帰って思春期を迎えた俺は、自分がたぐいまれにイケてる部類の人間だと知ることになった。

アメリカじゃこんなことなかったのに、女がキャーキャー言いだし、クラスの半分以上の女子から告られたり、プレゼントを渡されたりする。

で、やっぱり図に乗ってしまうのは人間の性ってもんなんだろう。

いろんな女と遊ぶことを覚えた。
女なんてどうせみんな男とやりがってるんだ。
だから俺だって性欲の処理さえできればいい。

たまに泣いてすがってくる女がいたけど、演技だって思った。

こんなことしてまた他の男とすぐヤルくせに。
ばっかじゃねーの?って。

信用できるのは男だけだ。
何人かいた親友と、そして父さんだけが俺の信用できる人間だった。

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