Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
隆哉が帰って、わたしはスマホを取り出し、直登にLINEしてみた。

『病院どうだった?熱まだあるの?』

けど、すぐに既読がつくわけでもないし…

わたしはスマホをしまうと、家に急いだ。

悩んでてもしかたないし、とりあえず自分のことやろう。

家にかえって夕ご飯をちゃちゃっと作り、お父さんと食べて、洗い物して、洗濯回して…またたくまに時間は過ぎていく。


そして自分もお風呂に入り、落ち着いてベッドに入って、LINEを見ると、直登から返事が来ていた。

『おう。今楽んなった。』

『病院、さくらにひっぱってかれて、薬飲んで寝たからかな?』

『このままだったら明日は行けそう。』

さくらにひっぱってかれて…

その一文にひっかかりを覚えながらも、返事をいれる。

『無理しないで。』

それで隆哉が「試合もないからゆっくり直せばいい」って言ってたよって書こうと思ってやめた。

なんとなく、直登がまた気にしそうな気がして…。

『あした無理だったらもう一日休んでね。』

わたしはその一文をいれると布団にはいった。

部活の疲れは心地よい眠りを運んでくれる。

そのまま朝までぐっすり眠った。

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