Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
「待てよ。華菜。」

華菜の肩をガシッとつかんだ。

「ごめん。直登。わたし…」

2人とも息があがっていた。

「なんであやまんの?」

はぁはぁいいながら、華菜をくるってこっちに向けた。

「さくらさんの言ってることは、正しいんだなと思ったの。」

「え?」

「わたし自分のことばっかりで直登のこと考えてなかったなって。」

「華菜…」

「人のサポートするのが好きとかいいながら、さくらさんのほうが直登の近くにいるのがただ単に気にくわないだけの自分のことしか考えてないバカだった。」

「……」

「隆哉と話してるの見るだけでも嫌な思いしてる直登のことなんて全然わかってなかった。だから…」

「ストーップ」

俺は華菜の口を俺の口でふさいだ。

華菜がピクッてする。

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