Dear boy,Dear girl~ワケあり男子と秘密の同居生活~
高柳くんと2人で校門のほうへ歩いていくと、みんながスマホで撮影タイムに大忙しだった。

案の定、直登はいろんな女の子たちからツーショットを頼まれていたけど、さくらさんがシッシッとはねのけている。

「はいはい。直登はものじゃないんだからね。散った散った。」

それを見て思わず、高柳くんと顔を見合わせたて、プッと2人で笑ってしまった。

「相変わらずだね。さくらさん。」

「ま、いつか俺にもああいうふうにしてほしいけどね。」

「そんなの今だって…」

高柳くんと話してた時だった。

「あの…」

後ろから声がして振り向いたら、ひとりの男子が立っている。

「はい。」

「西口先輩、一緒に写真を…」

「華菜に声かけるときは俺通してくれるかな?」

ガシッと肩を引き寄せられた。

「直登…。」

顔はニコッと笑って後輩の男子を見ているけど、目はまったく笑っていない。

「す…すみません…。」

「まぁいいぞ。撮ってやっても。俺も一緒にだったらな。」

で、なぜか、3人で撮影…。


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