完璧カノジョの裏の顔
「いつまでもアンタと3人暮らしでどう幸せになれっていうのよ!さっさと私たちの前から消えろよ邪魔者が!」

女はヒステリックに叫びながら私の体をドカドカと何度も蹴りつける。そして、激痛で起き上がれなくなった私の頭を鷲掴みにするとグイッと引っ張った。

「あぁあ…全く邪魔なガキねぇ…あんたみたいなクソ陰キャな妹養わなきゃいけないなんてアヤトが可哀想…。」

「ごめんなさい…。」

悪くないのに謝る事に違和感しかなく悔しかったが、この時の私にはこうする事しか出来なかった。これ以上この女を刺激したくなかったから。

「ねえ?アヤトだって本当は私と結婚して私との間に子供作って私と子供と3人で普通に暮らしたいのよ?なのに…あんたがいるせいでそれが出来ないの!本当に邪魔…邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔…!」

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

悔しかった。悪いのは全てこの女なのに。
でもそれ以上に私の体は限界だった。
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