完璧カノジョの裏の顔
第一章〜家庭崩壊〜
豹変
兄の彼女、鳳凰寺さんが同居を始めてから1ヶ月くらい経ったある日、兄は高校の同窓会に行っていて家には私と彼女だけだった。
いつも顔を合わせているので慣れてきた私だったが、2人きりになるのは初めてなので緊張していた。
私も彼女も気まずそうに無言で夕飯を食べる。
しかし、暫くの沈黙の後、彼女はおもむろにこう切り出した。
「ねえ、ミクノちゃん。ミクノちゃんって…彼氏いるの?」
「えっ…!?」
突然の質問に私はびっくりしたけど
「…いないです…」
と、すぐに返答した。
「へぇ〜…じゃあ、好きな人は?」
「それも…特に…」
私は教室の隅で1人で本を読んでいるようなタイプで、彼氏や好きな人どころか男友達も居ないし、クラスの男子ともあまり話さない。
「そっかぁ〜…」
と、鳳凰寺さんはつまらなさそうにため息をついた。当然だ。彼女の様なキラキラした人は私の様な恋バナの一つもまともに出来ないヤツと話しても楽しめないだろう。ここでもう話が終わったと思い私が再び料理を口にした時、
「でもさぁ…
彼氏が出来ようが出来まいが高校卒業したらこの家出てってよね?」
いつも顔を合わせているので慣れてきた私だったが、2人きりになるのは初めてなので緊張していた。
私も彼女も気まずそうに無言で夕飯を食べる。
しかし、暫くの沈黙の後、彼女はおもむろにこう切り出した。
「ねえ、ミクノちゃん。ミクノちゃんって…彼氏いるの?」
「えっ…!?」
突然の質問に私はびっくりしたけど
「…いないです…」
と、すぐに返答した。
「へぇ〜…じゃあ、好きな人は?」
「それも…特に…」
私は教室の隅で1人で本を読んでいるようなタイプで、彼氏や好きな人どころか男友達も居ないし、クラスの男子ともあまり話さない。
「そっかぁ〜…」
と、鳳凰寺さんはつまらなさそうにため息をついた。当然だ。彼女の様なキラキラした人は私の様な恋バナの一つもまともに出来ないヤツと話しても楽しめないだろう。ここでもう話が終わったと思い私が再び料理を口にした時、
「でもさぁ…
彼氏が出来ようが出来まいが高校卒業したらこの家出てってよね?」