囚われのお姫様
私たち風や空気を扱う能力者の訓練は学園のだだっ広い校庭に設置された障害物を能力を駆使しよけ向こうの先生のいる所へ走っていきゴールするというもの。

障害物の対処方法は能力ごとに多種多様だが、障害物も生徒それぞれにあわせられている。

もちろん、空中を走る私には空中に障害物が出てくる。

パン!とピストルが打たれ走り出す。

助走をつけいちにのさん、と空中を蹴り始める。

よし、上手く乗れた!

最新のAIの搭載された機械により地面から出てくる障害物を避けていく。

真っ直ぐだけじゃなくクネクネと斜めや横にも動かなきゃ行けないから大変!!

すると目の前に突然デカい障害物が現れた!

やばい、よけなきゃ!

少し反応に遅れたが何とか間一髪で避けた。

でも、避けるため思いっきり空気を蹴ってしまったため体制を崩し能力の勢いを失ってしまった。

空気をうまく蹴れなくなってしまい体が落ちていく。

あと少しでゴールだったのに…。


ドン!


背中に衝撃が走り、そして押され体勢と勢いが戻ってく。

再び前に進みながら後ろをチラリと見てみると……。

何かを投げた後のように右手を前に出しこちらを見る、大悟。
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