囚われのお姫様
「誠くん」
「?」
「誠くんって、呼んでよ。昔みたいに」
「え、それはそんな……」
だって突然名前を呼ぶだなんて……恥ずかしいもん!
「呼んで?」
「ま、誠くん」
なんでだろう、名前呼びなんて恥ずかしい!って思ってたのに入谷くんって言うより誠くんって言う方がしっくりきて呼びやすい。
昔にも、呼んだことある……?
「美波ちゃん」
「?」
「ボク、もう行かないとなんだ」
「そうなんですか?」
「またね。もうすぐだから、待ってて」
「…!」
彼が近づいてきて、そしておでこに、柔らかい感触。
一瞬なにがおきたかわからなくて、ぽっ、としてしまった。
どうしてこんなこと……って聞こうとしたら、そこにはもう誠くんはいなかった。
昔あったことがあることとかいろいろ聞きたいことあったのにな……。
「?」
「誠くんって、呼んでよ。昔みたいに」
「え、それはそんな……」
だって突然名前を呼ぶだなんて……恥ずかしいもん!
「呼んで?」
「ま、誠くん」
なんでだろう、名前呼びなんて恥ずかしい!って思ってたのに入谷くんって言うより誠くんって言う方がしっくりきて呼びやすい。
昔にも、呼んだことある……?
「美波ちゃん」
「?」
「ボク、もう行かないとなんだ」
「そうなんですか?」
「またね。もうすぐだから、待ってて」
「…!」
彼が近づいてきて、そしておでこに、柔らかい感触。
一瞬なにがおきたかわからなくて、ぽっ、としてしまった。
どうしてこんなこと……って聞こうとしたら、そこにはもう誠くんはいなかった。
昔あったことがあることとかいろいろ聞きたいことあったのにな……。