囚われのお姫様
いつもは「またか……」って感じであまり関心を寄せないのに。
──『構内で火災発生。火元は家庭科室。生徒たちは家庭科室から離れた場所へ避難、先生方は生徒たちの避難誘導をお願いします』
なんだか、前見た夢の内容を思い出す。
あの夢でも、私食堂で取り残されてたもんなー。
「私たちはどうする?」
しっかり者の生徒会庶務のユキ様に聞いてみる。
「ここは家庭科室からも離れてるし、大丈夫でしょ」
「確かに」
食堂は家庭科室とだいぶ距離があるし周りの子達も避難する人はあまりいなかった。
しばらくすると鎮火されたとアナウンスが流れた。
今回は誰がやらかしたんだろ。
なんて考えながら、ユキと一緒に空になったお皿を片付けた。
食堂から教室に戻り、トイレに行きたくなったのでまた教室を出ると大悟もついてきた。
「ついてこないでくれる?このストーカー!」
「ストーカーじゃねーしー!連れションだしー!」
「まさかあんた……女子トイレまで入ってくるつもり?!」
「そんなことするわけねーじゃん!俺っち変態みたいじゃん」
「変態だよね?!」
──『構内で火災発生。火元は家庭科室。生徒たちは家庭科室から離れた場所へ避難、先生方は生徒たちの避難誘導をお願いします』
なんだか、前見た夢の内容を思い出す。
あの夢でも、私食堂で取り残されてたもんなー。
「私たちはどうする?」
しっかり者の生徒会庶務のユキ様に聞いてみる。
「ここは家庭科室からも離れてるし、大丈夫でしょ」
「確かに」
食堂は家庭科室とだいぶ距離があるし周りの子達も避難する人はあまりいなかった。
しばらくすると鎮火されたとアナウンスが流れた。
今回は誰がやらかしたんだろ。
なんて考えながら、ユキと一緒に空になったお皿を片付けた。
食堂から教室に戻り、トイレに行きたくなったのでまた教室を出ると大悟もついてきた。
「ついてこないでくれる?このストーカー!」
「ストーカーじゃねーしー!連れションだしー!」
「まさかあんた……女子トイレまで入ってくるつもり?!」
「そんなことするわけねーじゃん!俺っち変態みたいじゃん」
「変態だよね?!」