囚われのお姫様
冷静沈着できっと私みたいなの本当はあんまり好きじゃないんだろうけど。

それでもこうして一緒にいてくれるユキが、大好きなんだ。

出会ってまだあまり経ってないけど、私がユキに何をしてあげられるかわからないけど……今後最高の親友になっていくと思うんだ。


「……そういえば、最近あのうるさいストーカー居ないわね」

「え、大悟のこと?」


確かに最近現れないな……。

クラスは同じだから見かけはするけど、友達だから休み時間とかつるむけど。

朝気配がしなくなった。

つまり、ストーカー行為がなくなったのだ!!


「確かに!! ストーカーされなくなったたわ!!」

「いつも後ろにいたのに最近見かけないと思ってたのよ、よかったわね」

「ほんとに!! それもこれも舞姫さんのおかげだ……」

「舞姫……?」


あ……つい口が。

元ストーカーとはいえ、友達の好きな人ばらすのはよくないよね。

んまあでも、ユキにならいいか。


「あの大悟についに、本命ができたっぽいの!!」

「はあ、なんだそんなこと」
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