囚われのお姫様
「ユキよ! この世には正夢という言葉があってね!」
「はいはい。私今日日直だからもう行くね。あんたもさっさと現実に戻りなさいよ」
「う! 相変わらずユキは冷たい!!」
そんなんだからクラスメイトに氷の姫なんて言われるんだぞ!
と私のプライベートルームから出ていくユキの背中に向かってあっかんべーをした。
ユキは高校からこの東校に転校してきたばかりと言うのもあるかもしれないけど……。
「ふわぁぁ……」
とりあえずベッドから起き上がり、顔を洗い制服に袖を通す。
私はこの学園が嫌いだけど、この制服はなかなか可愛くて好き。
──ピピピピ
あ、スヌーズ切るの忘れてた。
今何時……え。
は、8時半?!
寮から学園までは徒歩15分。
正門は8時40分までに通らなきゃ行けないから……。
やっば!! 遅刻確定じゃん!!
まだ朝ごはん食べてないのに!!
仕方ない……。こうなったら!
焼きたての食パンを口にくわえ、玄関のドアをバーンと開けてそして全力疾走!!
ふふふ、食パンをくわえて走る通学路。
これ、運命の出会いの予感!!
例えばそこの曲がり角で……イケメンとぶつかって……。
「はいはい。私今日日直だからもう行くね。あんたもさっさと現実に戻りなさいよ」
「う! 相変わらずユキは冷たい!!」
そんなんだからクラスメイトに氷の姫なんて言われるんだぞ!
と私のプライベートルームから出ていくユキの背中に向かってあっかんべーをした。
ユキは高校からこの東校に転校してきたばかりと言うのもあるかもしれないけど……。
「ふわぁぁ……」
とりあえずベッドから起き上がり、顔を洗い制服に袖を通す。
私はこの学園が嫌いだけど、この制服はなかなか可愛くて好き。
──ピピピピ
あ、スヌーズ切るの忘れてた。
今何時……え。
は、8時半?!
寮から学園までは徒歩15分。
正門は8時40分までに通らなきゃ行けないから……。
やっば!! 遅刻確定じゃん!!
まだ朝ごはん食べてないのに!!
仕方ない……。こうなったら!
焼きたての食パンを口にくわえ、玄関のドアをバーンと開けてそして全力疾走!!
ふふふ、食パンをくわえて走る通学路。
これ、運命の出会いの予感!!
例えばそこの曲がり角で……イケメンとぶつかって……。