囚われのお姫様
そんな大悟のへにゃへにゃモードの中舞姫さんは私の目の前に来て縄を解きながらとても真剣な表情で私を呼んだ。
「てか、なんで私の名前……」
「綾羅木くんから聞きました。あ、僕も名乗らないとですよね。僕は2年B組の町田 多香音です、よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします……」
ぺこりと頭を下げる舞姫さんこと多香音さん、可愛い……。
一人称、僕なんだ。珍しい。
可愛らしい見た目とのギャップに少しびっくりした。
「それで、私はなんで縛られてるんですか?」
「……全部、とれたっすか?」
「はい」
「え、え、なにがですか?!」
「落ち着いて聞いてください広尾さん。制服のポケットに……盗聴器がついていました」
「え……」
びっくりして、怖くなって制服のポケットを触ってみる。
まあもうとったらしいからなにもなかったけど。
「俺たち、この学園から逃げようと思ってんだ」
「……!」
「みなっちゃんも、そう思ってたんじゃない?」
少し離れたところに立ってる大悟は私を見ていた。
なんでわかったんだろう。
あ、いつも教室でユキに話してたっけ。
「てか、なんで私の名前……」
「綾羅木くんから聞きました。あ、僕も名乗らないとですよね。僕は2年B組の町田 多香音です、よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします……」
ぺこりと頭を下げる舞姫さんこと多香音さん、可愛い……。
一人称、僕なんだ。珍しい。
可愛らしい見た目とのギャップに少しびっくりした。
「それで、私はなんで縛られてるんですか?」
「……全部、とれたっすか?」
「はい」
「え、え、なにがですか?!」
「落ち着いて聞いてください広尾さん。制服のポケットに……盗聴器がついていました」
「え……」
びっくりして、怖くなって制服のポケットを触ってみる。
まあもうとったらしいからなにもなかったけど。
「俺たち、この学園から逃げようと思ってんだ」
「……!」
「みなっちゃんも、そう思ってたんじゃない?」
少し離れたところに立ってる大悟は私を見ていた。
なんでわかったんだろう。
あ、いつも教室でユキに話してたっけ。