囚われのお姫様
王子様がお迎えにきてくれないかなあなんてそういえば教室で話してたっけ。
「この盗聴器をつけたのは……おそらく例の不審者でしょう」
「そ。それでちと強引だったけど盗聴器とってここに連れてきたってわけ」
「……ちょっとまって、なんで」
誠くんが、盗聴器を……?
「おかしいと思わね? いっつもみなっちゃんのいるとこいるとこ現れるあの男」
「本当は僕達2人だけで逃げる予定でした。でも……どうしても僕はそんな広尾さんたちを放っておけなくて。すみません、こんな強引な手段をとってしまい」
「誠くんはそんなことしないもん!!」
つい、大きな声が出てしまった。
「誠くんは……確かにうちの生徒じゃないしそれなのに学園内に勝手に入って行けないことしてる……でも!私彼に酷いことされたことないもん!」
「……」
「でもよ」
「なによ」
「不法侵入までして会いに来るってやべーやつだろ……」
「ふん、元ストーカーに言われたくないね」
「ス、ストーカー……」
あ、つい多香音さんの前で言ってしまった。
大悟としても知られたくなかっただろうな、ちょっとごめん。
「この盗聴器をつけたのは……おそらく例の不審者でしょう」
「そ。それでちと強引だったけど盗聴器とってここに連れてきたってわけ」
「……ちょっとまって、なんで」
誠くんが、盗聴器を……?
「おかしいと思わね? いっつもみなっちゃんのいるとこいるとこ現れるあの男」
「本当は僕達2人だけで逃げる予定でした。でも……どうしても僕はそんな広尾さんたちを放っておけなくて。すみません、こんな強引な手段をとってしまい」
「誠くんはそんなことしないもん!!」
つい、大きな声が出てしまった。
「誠くんは……確かにうちの生徒じゃないしそれなのに学園内に勝手に入って行けないことしてる……でも!私彼に酷いことされたことないもん!」
「……」
「でもよ」
「なによ」
「不法侵入までして会いに来るってやべーやつだろ……」
「ふん、元ストーカーに言われたくないね」
「ス、ストーカー……」
あ、つい多香音さんの前で言ってしまった。
大悟としても知られたくなかっただろうな、ちょっとごめん。