星空の下
「……ここはあなたのような普通の人が歩いていたら危ないよ。
特にあのゲームセンターの前に座っている人達は、いつも絡んでくるから」

少女は苦い顔をする。
その様子から、ゲームセンターの前を通りたいが、たむろしているヤンキー逹が嫌で様子を伺っていたと判断する。

仕方がない。

私は少女を置いてゲームセンターへと歩む。


「……え?……危ないよ!?」
後ろで困惑している声が聞こえたが、聞こえないふりをした。

談笑していた5人のヤンキーは、目の前に立った私を見上げた。
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