星空の下
「あそこにいる子」

隠れて様子を伺っている少女を見るように促す。

「怖がってる。もう絡まないであげて」

ヤンキー逹は戸惑いを見せた。

この町には似つかわしくない純情そうな少女。

彼女は気付かないが、ヤンキー逹は好意を持っているんだろう。
こんな外見の男逹に一斉に囲まれては、好意に気付けないのも無理はない。

「怖がらそうとしていなくても、相手は怖がることもある」

元気を無くした男逹が可哀想に見えてきて、甘いことを言ってしまう。

「話しかけたい時は大人数はやめて、外見や態度も怖がらせるようなことはやめれば……マシになるかもよ」

男逹の表情が明るくなる。

「…でも、暫くはそっとしておいてあげてね」

「はい!!」

ヤンキー逹は一斉に頷いた。
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