星空の下
この町はヤンキーの町と言われるだけあって、他の町からもヤンキーが集まってくる。

三人は私の態度が気に入らないらしく、手を出してきた。


手を出されては大人しくしていられない。

顔面に殴りかかってきた男をかわし、腹に回し蹴りを入れる。

男は咳き込んで倒れ込む。

それを見た仲間の怒りはヒートアップする。


正直、面倒くさい。

私は対称的にテンションが急降下してきた。


ため息を漏らしていると、声をかけられた。

「あれ?楓さんじゃないですか!」

見ると中学の後輩だった。
ヤンキー三人組が、笑顔で近寄ってくる。


……あんた達は相変わらず三人一組かよ、と言ってやった。

それよりも、この状況を察しないのだろうか?


「もしかして喧嘩っすか?」

やっと気付いたらしい。


「……そうだ。」

私も気付いたことがある。
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