隣のホストくん

『こいつ、ホストか!!!』

「ど…同伴て何ですか!?」
「一緒にお店に行ってくれればいい」

にっこりとほほ笑んだ。

いや…それは知っているけど。

そうじゃなくて。

「ないです。」

キッパリと断った。

やっぱり人は見かけじゃない。

外見なんて好みの基準に合えばいい。

性格なんて外面さえ作ればいい。

人なんて信じるものじゃない

「ねえ、お願いだからぁ~」
「甘えてもダメ!」

「オレがお金出すしぃ」
「お金の問題じゃない!!」

どんどん表情も声も冷たくなっていくのに。

「アラフォーでもいいからぁ」

まるで、ダダをこねる子供のように体を揺らしているけど。

可愛くもなければ失礼極まりない!!

アラフォーで悪かったわね。

こういう細かい所に気を使えないからお茶≠客ナシなんだよ!!!

こんな手は使いたくはないけど。
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