隣のホストくん
「あの、良ければ誰か呼ぶの手伝いますよ?」

数秒前の冷たい表情を和らげた。

「同伴してくれるの?」

キラッと目が輝いた。

「そうじゃなくて。」

そう言いながらホストくんの目の前にサッと手を出した。

「なんだよっ…その手」
「ス・マ・ホ」

「なんで!?」
「誰か呼ぶんでしょ?」

「…そうだけど」

納得のいかない顔をしながら、スーツのポケットからスマホを取り出すとジッと画面を見た。
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