隣のホストくん
恐る恐る段ボールの間をのぞいてみた。

大声なんかいざとなったら出ないもので。

「何やっているの!?」

大きく目を開いて周りを見渡した

現実に起こりえなことが起こると、人間は思いもよらない行動に出るのは知っていたけど。

目の前で起こると動揺しかなかった。

予感が怖いくらい的中した。

娘のブランケットに巻きつきながら

ホストくんが大爆睡している。

思わず胸ぐらをつかんで

「起きて!!どこから入ったの?」

グラングランとホストくんの体を揺さぶっても全く起きない。

「お~き~て~!!!!!」

耳元で大きな声で聴くと。

「……ん?あ?鍵」

その一言でまた寝ちゃった。

かなり泥酔している。

これじゃ、話にならない。

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