隣のホストくん
「自分で寝言でせつこって叫んだんでしょ?」

その言葉にパッと目を覚ました。

「なに?お前せつことか寝言でさけんだの?」

ププッと笑った。

「は?私が?あなたが叫んだんでしょ!?大体、お前じゃない。丸星丸星(まるぼし)です。丸星雪菜丸星ゆきな(まるぼしせつな)です。」
「雪菜ちゃんか。オレ心湊心湊(こみな)

「雪菜なんて馴れ馴れしすぎでしょ?」
「ええ~、お隣さんなんだからいいじゃん。」

「よくない!!」

お隣っていっても昨日知り合ったばかりだし。

勝手に人の家で寝ているし。

「冷たいな。」

そう言いながら大きなあくびをした。
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