隣のホストくん
「きたよ!まさか本当に来るとは思わなかったけど」

少しホッとした。

もし来なかったら、お詫びに来いと言うのが目に見えている。

「でしょ?」

それ以上は言葉を出さなかった。

100%確実な心理学や脳科学はないから。

ちょっと不安だったなんて言えない。

それにしてもこのホストくん。

テーブルの上の朝ごはんだけじゃなく、お釜の中のご飯まで食べつくしている。

大量にアルコール飲んでいるのに、よく食べられるな。

もしかして、胃に何も入っていないから食べて吐くつもり?

本当に迷惑なのでやめて欲しいんだけど。

ムッとしながらホストくんを見た。

「せっかくお礼でも言ってあげようと思ったのに。何で朝ごはんくらいで怒るかな?」
う…上から目線!!

お前はホスト様か!?

しかも朝ごはんくらいって。

家宅侵入もしてるでしょ!!!!!

だめだ。
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