ワンルーム・ビターキス
「はぁ…」




何もする気になれなくて、お風呂をあがってすぐベッドに倒れ込んだ。



翠と見ようと思っていたバラエティももう終わってしまった頃だろう。




もう9時をすぎているのに、翠は帰ってこなかった。



今日は帰ってこないのかな、なんて嫌な考えが頭をよぎる。




「…考えるの、やめよう」




私はベッドサイドにおいていたリモコンで部屋の電気を消して、そのまままぶたを閉じた。





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