ワンルーム・ビターキス
「えっと…さ、相楽緋和です。じゅ………20歳です!ミキさんのバイトの後輩です。よ、よろしくお願いします…」




17、と言いかけてヒヤッとした。


そう、今日の私は20歳。20歳のヒワちゃんを演じないと。




パラパラと拍手を貰ってなんとか乗り切れたんだとホッとした。


場違い感が半端ないけど、頑張らないと…




「…あれ?そういえば男子1人足りなく無い?」


「あ、ほんとだ!」




女の人がそう言って、目で数えてみたら確かに男女比は5:6だった。


あれ、これ私来なくても良かったんじゃ…?




「あー、俺のダチ1人遅れてんだ!代わりに俺があいつ紹介しまーっす」




そう言って空席をぽんっとたたいて立ち上がった男の人。


あ、この人さっき乾杯やってた幹事の人…




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