ワンルーム・ビターキス
翠にお金返すために貯金しようって、バイト頑張ろうって決めたばっかりなのに。
どうしてこんなにも上手くいかないんだろう。
「…少しは落ち着いたか?風呂はいってきな。あたためなおしたから。」
「…うん」
スマホをちらっと見ると新着通知が溜まっていた。
…きっと、全部林先輩だ。
「見なくて1。明日も朝早いだろ?ほら」
翠にぽんっと背中を押され、私は不安を抱えながらもお風呂に入ることにした。