ワンルーム・ビターキス

翠にお金返すために貯金しようって、バイト頑張ろうって決めたばっかりなのに。



どうしてこんなにも上手くいかないんだろう。




「…少しは落ち着いたか?風呂はいってきな。あたためなおしたから。」



「…うん」




スマホをちらっと見ると新着通知が溜まっていた。


…きっと、全部林先輩だ。




「見なくて1。明日も朝早いだろ?ほら」




翠にぽんっと背中を押され、私は不安を抱えながらもお風呂に入ることにした。




< 56 / 153 >

この作品をシェア

pagetop