撃ち抜くならキスのあとで
撃ち抜くならキスのあとで
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「永島さん、ちょっといい?」
放課後の生徒会室。いつも通りの穏やかな空気。
みんなそれぞれ自分たちの作業を進めている中で、生徒会長の彼がノートパソコンを閉じて私の前に立った。
彼の言葉に、私はびくっと肩を揺らす。
「……は、はい」
小さな声で頷いた私を、彼は笑顔を崩さないまま見おろしている。