無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎






吉川くん、ぜんぜん穏やかじゃないじゃん。


店長さんのその伝言を伝えるのは、今この場所じゃなくても良かったはずだ。李々斗がわたしのこと好きかもしれないと睨んでいるならなおさら。



吉川くんと同じバイト先であることを李々斗に伝えていなかったわたしもダメだったのかもしれないけど、李々斗は吉川くんとわたしが関わることを嫌がっていることは、吉川くんは知っているはず。


……だから今のはぜったいにわざと。



多分、李々斗の反応を見て楽しんでいる、のだと思う。




ひいぃ、吉川くん!
飛んだトラブルメーカーだよきみは!



「楓莉」

「…ハイ」


名前を呼ばれ、おそるおそる李々斗の方に顔を向ける。






「怒んないから、あとで全部説明しろよ」






───りり君は、どうやらかなりご立腹の模様です。



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