無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
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「で?」
「えー…っとですね、なんといますか、うーんと…」
「怒んないから言ってみ」
「いやもうすでに怒ってるトーンですよねりり君…」
李々斗の部屋で、ふたりきり、ベットのうえ。
わたしはシーツの上に正座していて、そんなわたしを見る李々斗の瞳は、いつもよりずっとずっと冷たかった。
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あれから、李々斗の無言の圧に耐えながらやっとの思いで家に着いたわたしたち。
ご飯を食べている間、李々斗のおかあさんの前ではいつも通りだったけれど、わたしはやっぱり気が気ではなくて、美味しいはずのご飯はぜんぜん味がしなかった。