無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「…はあ?」
李々斗の眉間にしわが寄る。さっき吉川くんに向けていたものとは違う、わたしの言葉の意味が理解できていないという顔だった。
「……吉川くんと一緒にいる時間が増えたらりりが嫌な思いするかなって不安だったんだよ。…なのに、なんで急にそんなこというの…っ」
「、それは、」
「さ、さっきのだって!でっ、デートなんて、」
膝の上で握りしめた手がじわりと汗でしめっている。怖くて顔をあげることができない。
「…最近のりりは、変だ」
どくんどくん、心臓が嫌な音を立てている。
珍しくテレビのついていない李々斗の部屋は静寂に包まれいて、やけに緊張感が漂っていた。