無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
――成水くんの気持ちを知る前に、自分のきもちをちゃんと知ることが大事だとおもうの
はるちゃん、フユちゃん。
わたし、自分の抱えている気持ちのこと、何にもわからないままなんだ。
李々斗の気持ちをきく資格はまだないと思った。
自分のこともわからないのに、李々斗の抱えている気持ちを受けとめられるわけがないから。
……それに、
「……わたしたちは、幼なじみだよ」
李々斗とわたしの間に変化が訪れるのが、どうしようもなく怖かったのだ。
静かな部屋にわたしの声が落ちる。
掠れていて、とても情けなかった。