無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「、今日のは、いつも通り寄り道しただけ、でしょ」
「…そーだね、」
「…だから、りりが怒るのは、変」
「…そー、だね?」
「…っりり、」
「……わかってるよ。わかってるし、…楓莉の言う通り、俺が変なだけ」
ふっと笑う声がして、反射的に顔を上げる。
李々斗は笑っていて、だけどすごく───…悲しそうな顔をしていた。
「楓莉はトクベツだよ。………妹みたいな感じ、なんだと思う」
「…うん」
「ふ、はは。…あー、だよな、うん」
わたしに言っているというよりは、自分自身に言い聞かせているようにも感じる。
「幼なじみだよな、俺と楓莉は」
李々斗との間に自分で引いた線は、どうにもできないほど真っ黒だった。