無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
6.仲直りをしましょう
「有村さん、暇だしはや上がりする?」
日曜日、時刻は16時を回ったところ。
お客さんが一人もいない店内を見渡したあと、店長さんが申し訳なさそうに言った。
「いいんですか?」
「いーよいーよ。てかむしろ、1時間も早く上げちゃってごめんね」
「いえ、全然……じゃああの、あがります」
「はいよー、おつかれさまー!」
本来のシフトではわたしは17時までで組まれていたので、予定より早く上がれることはやっぱり嬉しい。
「おつかれさまでした」と言ってぺこりと頭を下げ、わたしは休憩室に向かった。