無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
だいすきな李々斗の笑顔が、わたしだけに向けられている。
『ねえ楓莉』
『ん』
『そんなに距離詰めていーの?俺、なにするかわかんないよ』
『、りりならいーよ』
『…ばーか』
李々斗が、抱きしめていた身体を少しだけ離した。熱い視線が交わる。
きみの瞳に映るわたしは、いったいどんな顔をしていたのだろう。
『……楓莉、』
首を傾げた李々斗の顔が徐々に近づいてくる。
わたしの名前を紡いだその唇が、やけに色付いてみえたのは、きっと気のせいではない。
伏しがちな彼に釣られるように目を閉じる。
ああ、わたしは今から李々斗と──…