無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「俺はずっと、……ずっと、楓莉のことしか見えてない」
「……っ、」
「楓莉が俺のものになればいいのにって、ずっと思ってた。なんで俺らは幼なじみなんだろう、なんで楓莉は俺のこと意識してくんないんだろうって……同じ家に住んでんのに、意識してんの俺ばっか」
「りり、」
「……楓莉のこと、妹みたいなんて思ったことねーよ……」
そんなのどうせうそでしょ……なんて言えるわけがなかった。
李々斗の目が本気だったから。
最初からずっと、李々斗はわたしを女の子としてみてくれていて、異性として意識してくれていた。
それなのに、わたしは。
「……うう、りり…、っ」
「は、なん…、なんで楓莉が泣いてんの?」
「ごめ…っ、いっぱいごめんね……っ」
「え、いや、泣きたいのは俺なんだけど……」