無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「楓莉ちゃんも、李々斗も。……ごはん、たべてないわよね?李々斗の部屋にも言ったんだけどね……今日はお腹空いてないからいいって言われちゃって、今はお風呂入ってるみたい」
「そ、ですか」
「お腹、すいてるかと思って……じつは私も夕飯何も食べてないの。李々斗の分あまってるし、よかったら一緒に食べない?」
そう言えば、夜ご飯、結局食べないままだったんだっけ……。
李々斗のおかあさんの言葉にこくりと頷くと、「ありがとう」とお礼を言われた。
お礼を言うのは、むしろわたしの方なのに。
仕事で疲れて帰って来て、リビングの様子からかわたしたちが出前も自炊もせずにお互いの部屋にこもっていたことに気づいて、急いでおにぎりを作ってくれて。
感謝しつつも、とても申し訳なかった。