無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎







「楓莉おはよ!」



───学校にて。



李々斗は中央の一番後ろの席に向かい、わたしは廊下側の一番前の席に座る。


この席順は、入学式からずっと変わっていない出席番号順だ。わたしの名字は「有村」なので、前の列にんることは昔から慣れっこだった。



「フユちゃん、はるちゃん。おはよ」

「今日も成水くんかっこいいねぇ。2人とも目立ってた、相変わらず」

「そう?目立ってるのはりりだけでしょ」




友達のフユちゃんとはるちゃんは、入学してすぐ仲良くなった女の子。

まだ半年やそこらの付き合いではあるけれど、2人とも明るくて平和主義で、とにかく一緒に居て楽しいのだ。


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