無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
───
──
─
「楓莉も、その後一気に顔真っ赤にするし」
「うっ、えっと」
「何かあったって思わない方がおかしいもん。ね!はる」
「ふたりが尊すぎてあたしら完全に語彙力バグったしね」
「わかる、大失態」
「にしても成水くんまじで尊かったな……」
「わっかる…………」
尊い……とかはよくわからないけれど。
でも、わたしだって李々斗が教室であんなことするなんて思わなかった。李々斗の不意打ちは心臓に悪いからホントにやめてほしいんだけどな。
「てことで、詳しく話して、楓莉」
「わ、わかったふたりとも……っこわいよぉ!」
ふたりはオーラまでもを味方につけて、「ぜんぶ話せ」と言わんばかりの圧をかけてくる。
怖すぎて、わたしは半泣きで頷いた。
はるちゃんとフユちゃんに隠しごとはできないと、改めて感じた瞬間だった。