無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
彼氏……、なのだろうか、李々斗は。
何も言わないわたしに何かを察したのか、フユちゃんが若干ひきつった顔で、「まさかとは思うけど、」と口を開く。
「楓莉。告白されて、同じ気持ちだってわかって、キスまでしたんだよね?」
「した、けど…」
「付き合おうって言った?てか、楓莉ちゃんと好きだって伝えた?」
記憶に新しい昨晩のこと。
キスが嬉しかったって伝えて、そう思うのは変じゃないよって李々斗が教えてくれて。同じ気持ちだったらなって李々斗が言うから、感極まって抱きしめ合って。
それから、わたしも李々斗への気持ちがあふれて、それで。
『……いっしょだよ…っ』
その後はわたしが完全に泣き止んだ後に部屋に戻って、李々斗の熱ですっかり目がさえちゃってなかなか眠りに付けなかったんだ。
───…って、あれれ?