無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
他クラスとの合同体育の時間は月に1度必ずやってくるようにできていて、その時は特別時間割で2コマ連続で体育をやらなければならないのだ。
バスケにサッカー、バレーなど、メンバーをシャッフルで構成して、男女で交代にコートをつかいながら試合形式で授業を進める。
「今日はバスケらしい」
「えーバレーがよかった」
「何がきても同じだよ…」
バスケなんて、…試合中に手元にボールが回ってこないまま試合終了のホイッスルがなることがわたしのデフォルトだし…。
あーあ、ホント憂鬱だ。
「てか自分らはともかく、男子のプレーを見れるのはありがたいよね」
「合同のときだけだもんね、男女一緒なの。まじでレア」
「やっぱさ、B組の夏川くんかっこよくない?」
「私はぜったい成水 李々斗一択」
「はるちゃんもフユちゃんもイケメン好きだね相変わらず…」
「楓莉は成水くんに慣れすぎて尊さに気づけてないだけ!」
声をそろえて言われ はあ…とため息をついたのは、にぎやかな朝の出来事だった。