無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
「……好き……、だよ、りりのこと」
「……」
「すごく、すごく……好きなの。なんか、自分でもびっくりしちゃった、今」
急になに言ってんのわたし……って思いながらも、李々斗への「好き」って気持ちが不意にあふれ出して止まらなくなる。
この際彼氏彼女とか、幼馴染とか、そんなのは二の次でいいとすら思えてしまう。
それくらい、今、李々斗にこの気持ちを伝えたいと思ったのだ。
……ちゃんと言葉にした、というよりは零れ落ちた、という方が正解かもしれないけれど。
李々斗が歩いていた足を止めた。
つられてわたしも立ち止まる。
通学路とはいえ、人通りが多くはない道だからか、今この瞬間を知っているのは、わたしと李々斗と、冬のはじまりの澄んだ空気だけだった。