無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎




耳元でささやかれたその声に、ドーンって、心臓が爆発したような気がした。


胸がいっぱいいっぱいになって、李々斗のことしか考えられなくなる。



密着しているから、心臓の音が近かった。

どきどき、ばくばく。

わたしと李々斗、どっちの音なのかすらわからなかったけれど、多分、お互い様なのかもしれないなと、腕の中に包まれながらぼんやりと思った。



身体を離す間際、頬に触れるだけのキスを落とされた。


動揺して言葉に詰まりながら怒ると、「かわいい」と返され、それ以上太刀打ちはできなかった。


今が夕方で、さらには人通りの少ない道でよかった。そうじゃっなかったら、恥ずかしさで倒れていたかもしれない。



もうずっと、李々斗にドキドキしっぱなしだ。


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