無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
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「りり、そういえば今日も告白されてたね。ほら、中庭でさ」
「なんだ、見てたの」
「見てたんじゃなくて見えたの!」
「なに楓莉、妬いてんの?」
「っそんなわけないもん!妬いてないもん、ちょっとしか!」
「ちょっと妬いたのかよ」
「……あっ!?いや違くてその」
「もちろん全部断ったけど。彼女がいるからって」
「え」
「え?」
つめたい風が、まだ火照る頬に当たる。
家までの道のりを歩きながら、ふたりで目を合わせて3回、瞬きをした。
「俺ら、付き合ってるんでしょ」
「…りりの、かのじょ、」
「うん」
「りりは、わたしの彼氏……」
「うん、そう」
「りり……」
「ん」
「……ふつつかものですがよろしくおねがいシマス……」