無気力な幼なじみと同居したら、予想外の溺愛がはじまりました❤︎
枕元にしゃがみ込み、わたしの顔を覗く。
「風邪ひいた?」
額に手を伸ばされ、やさしく触れられる。
いつもは暖かく感じる李々斗の手のひらですら冷たく感じてしまった。
わたしの体温、どうなってるんだろう。
「……あっつ、」
「っごほ、……うぅ…、」
「熱あんじゃん。昨日、ごはんあんま食べなかったの、これのせい?」
こくん、と小さく頷くと、はあ……とため息を吐かれた。
「なんで昨日言ってくんなかったの」
「大丈夫だと、お、思ったから……ぐず、ッ」
「楓莉の大丈夫はだいたい大丈夫じゃない」
「う、うぅ…」